スマホの契約会社をソフトバンクからワイモバイルに変えることにした。それだけで月々4000円も安くなるのだから、変更しない理由を探す方が難しい。月々4000円安くなるということは、毎月支払うお金が4000円減ることと言っても過言ではない。ソフトバンクとの情だけで成り立っていた惰性にまみれた関係を断ち切り、新しい関係に切り替えようと決心した。
そう意気込んではみたものの、長年連れ添ってきた携帯キャリアをいざ変えるとなると、それなりの喪失感が襲ってくる。優しい春、眩しい夏、淋しい秋、冬も、私のそばで眠っていたソフトバンクはもう居ないのだ。
ふと、先月の利用料が気になり、ソフトバンクのHPを訪れてみる。真っ白い画面に「お客様の確認出来る情報はありません」と一言で、門前払いを食らう。とかく人は『過去の恋人はいつまでも自分のことを想っている』などという幻想を抱きがちだが、現実は冷たい。関係が終われば他人よりも遠い距離にいる。ソフトバンクさん(もう呼び捨てにはできない)も解約されたとなれば一気に距離を置くのだろう。淋しい。
逆にワイモバイルさん(まだ呼び捨てにはできない)とは親交が浅い。どんな感じの会社だろうか。期待と不安の両方がある。喪失の痛みを引きずりながらの出会いなので、いつか別れが来るのだろうかと、少し臆病になってしまう。少しずつお互いのことを知って行けたら良いと思う。そんな秋。
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