日常

湯とり世代と畑毛温泉

 温泉旅行に来ている。  温泉の聖地、伊豆。畑毛温泉(はたけおんせん)である。畑毛温泉は「ぬる湯」で知られる湯治の場、のようである。浴場にデカデカと書いてあったので間違いない。熱海の温泉街から車で10分。ひっそりとした、だが由緒正し...
心理学

やわらかクッション、クエスチョン

「②どうして当店を選びましたか?(複数選択できます)」  初めて訪れた整体院の問診票に書かれた質問だ。台湾出身の店長のようで、少し日本語がおぼつかない。「どうして」と聞かれると、『何か不味かっただろうか』と考えてしまうのは日本人独特...
心理学

バリウムおじさんとザイアンス効果

 バリウムを飲む年齢になってしまった。  おじさんは何故かバリウムの話をする。何故だろうか。若い頃、幾度となくおじさん(時にはおばさん)からバリウムの話を聞いた。うんざりだ。何故おじさんはバリウムの話をするのか。若者にバリウムの話を...
日常

プラシーボ憲兵団

 思い込みの力は偉大だ。  我が家のお米は「米唐番」が守っている。「米唐番」というのは米びつ用の防虫剤である。唐辛子型のケースの中に、有効成分と思われる赤いゼリー上の物体が煌めいている。このお陰で、お米に虫が湧くことがない。高床式倉...
日常

おいでシャンプー

 美容室に髪を切りに行く。シャンプーの匂い。シャクシャクと心地よいハサミの音。自分の髪が短くなっていくのをボーッと眺める。日常から離れた穏やかな時間だ。  しかし、今日は気が重い。初めて訪れる美容室だからだ。いつものお店はコロナの不...
日常

就寝刑

 眠い。  私は睡眠が好きだ。寝てる時間が一番幸せといっても良い。一日一回は必ず寝るほどである。平日でも仕事終わりにどうにか時間を捻出して必ず寝るし、休みの日はクタクタで何もやる気にならないが、睡眠だけは欠かさず摂ってしまう。それほ...
心理学

炭治郎と可能性と生きる悲しみ

 可能性がある、ということ。それはとても前向きで明るいことだけれど、実際にはどこか悲しさを含んでいる。   児童福祉の世界で傷ついた子どもたちと日々関わっていると、「もっとこうしてあげたい」「救ってあげたい」そうした思いが湧いてくる...
日常

故郷に錦と税金と

 ふるさと納税の期限が迫っている。そろそろどこに寄付をするかを決めなくてはならない。だけど何だか気が重いところもある。どこか品性に欠ける気がするのだ。  ふるさと納税というのは、地方間の税収格差を是正するために始まった、自分の居住地...
日常

考。ショック選挙報

 衆議院選挙から明けて一夜。結果についてアレコレ語るつもりはない。ただ、私は選挙というものが苦手だ。勿論、選挙が行われるとなれば各政党のマニュフェストは一通り目を通すし、必ず投票に行く。だが、選挙が苦手だ。選挙は悲しい。  選挙は競...
日常

ニッポンの未来は

 今日は衆議院選挙の当日だ。これを書いている現在は既に投票は終わり、開票中である。これからの日本がどうなっていくのか。その方向性が決まっていく大切なイベントである。この一大イベントのためか、渋谷は仮装をした若者で溢れかえっているようだ。日...
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