キリンさんが好きです。でも金融資産の方が、もっと好きです。

日常

引っ越しが近づいている。

 引っ越しはとても疲れる。中でも疲れるのは物件探しや、引っ越し業者選びである。相場をわかっていないと余計なお金をたくさん取られてしまう。そのことが疲れる。

 今日は引っ越しの見積もりをお願いした。能年玲奈(以下、のん)に似た営業のお姉さんが来て、部屋を見てもらい、引っ越しの時期など相談した。温かい笑顔で穏やかなムードになる。しかし提示された金額は、予想外、10万円であった。戦慄が走る。高い。

 事前に見積もりをとっていた別の引越し業者では、約3万7千円であった。のんさんの業者は名前をよく聞く大手も大手の業者だったので、多少は値段が上がるかと思っていたが、まさか10万とは。引っ越しを甘く見ていた。あまちゃんだったのだ。じぇじぇじぇ。悲しい。

 その後、他社の見積もりを伝えて交渉すること10分。結局4万円まで負けてもらうことができた。疲れた。

 良い買いものをした、とはとても思えない。相見積もりをとっていたからよかったものの、そうでなければ6万円も損していた。それがとても、悲しい。適正価格という概念はないのだろうか。

 4万円で売ってもきちんと利益が出るものを、10万円で売る。そのことに胸は痛まないのであろうか。とても傷つく。高いお金をとられることよりも、消費者の知識のなさにつけこみ、実際の価値を遥かに上回る金額で取引をしようとする、そうした人間が今日も笑顔で社会にいるという事実に疲れてしまう。それに悲しい。

 物件を貸す不動産屋もそうだ。知識がないと様々な料金を上乗せされ、払う必要のない高額な料金を請求される。ネットで売っている怪しげな商品ならまだわかる。だが、きちんと名の知れた企業が、国民の衣食住の「住」を支える大切な業務で、これだけ悪どい商売をしている。そのことがとても悲しい。何故淘汰されないのか不思議である。

 こうした人の悪意(商売なので悪意というには申し訳ないが)に触れる時、私はとても疲れる。引っ越しを通じて色々な悪意に出会う。騙されて大金を失い、傷つく人が今日もいるのだろうか。それがとても悲しい。

 

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