腰痛に要注意

日常

腰を痛めた。

 クリスマスイブだというのに、昨日から腰が痛い。引っ越し作業での無理が祟ったか。腰という字は、身体の部分を表す「月(にくづき)」に「要」と書く。身体の要(かなめ)、もっとも大切な部分と言えるかもしれない。脳と脊髄の中枢神経系の方が大切な気もするが、あえてここでは書かない。主張を通すには引き算も必要なのだ。

 腰は身体の要だ。あらゆる動きに腰が関わってくる。部下に過干渉な上司くらい関わってくる。もう少し部下を信頼した方が良い。そんな腰が痛み出すと、何をしても痛い。

 落語の小噺で「身体のどこを押しても痛い。指で軽く押すだけで痛い。」と訴える町人の話がある。原因不明で困りきっていたが、ついに町医者に診てもらう。医者から一言「あなた指が骨折してますよ」、そういう話だ。ウケる。

 私も昨日は、「身体のどこを動かしても痛い。」と不思議に思っていた。だが、町人と違って聡明な私は「もしかしてこれは腰が痛いのではないか」とすぐに気がつくことができた。義務教育は偉大である。税金で身につけた知恵だ。

 とにかく痛い。横になっていても痛い。座っても痛いし立っても痛い。歩いても痛い。挑戦はしていないがブリッジをしてもおそらく痛い。痛い痛いと喚きつつ、鎮痛剤を飲んで仕事に行く。

 どんなに痛くても仕事に行く。これは児童福祉にかける情熱と使命感、そして責任感の賜物である。子どもの福祉を守るために、身体が自然と動くのだ。

 と思っていたが、結局ロクに働きもせず、午後休を取って帰る。だって腰が痛いのだ。過干渉な上司が急に休んだら仕事にならない。今日は店じまいである。

 浮かれた街を横目に腰をかがめて帰路につく。

 メリークリスマス。

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