師走でゴワス

日常

12月になった。今年も残すところあと1ヶ月。1年なんてあっという間だ。

 「1年なんてあっという間」毎年思っている気がする。本当にそうだろうか。1年は1年だ。冷静に考えれば体感時間はあまり変わらないような気もする。何かカラクリがあるに違いない。

 日本の場合、年度の節目は4月である。進学、進級。就職、転職、人事異動。環境の大きな変化は概ね4月にやってくる。今年1年を振り返るとき、なんとなく4月の新しい環境に変わってからのことを思い出してはいないだろうか。

 4月から考えると、まだ9ヶ月だ。いや、12月は始まったばかりなのだから、まだ8ヶ月しか経っていない。新しい環境になってから8ヶ月。そう思うとなんだか妥当な体感時間ではないだろうか。

 1から数えなければならないところを、4から数えていたのだ。インチキではないか。今年の1月の時点では、まだ以前の環境にいたのはずである。

 大学一年生のあなたも、1月はまだ高校に通っていたのだ。制服を着こなし、センター試験に怯え、学期末試験をなんとなく下に見ていた、そんな高校時代はまだ今年の話だ。そう思うと随分前のことに思えないだろうか。

 社会人一年目のあなたも、1月はまだ大学生だ。卒論を無事に提出して、卒論発表を無難にこなし、「よし最後の春休みは遊び倒すぞ」と誓ったは良いものの、社会に出ることの不安に押しつぶされて、結局よくわからない怠惰な時間を過ごしていた、そんな大学時代はまだ今年の話だ。腹の立つ先輩もパワハラ上司ともまだ出会っていない。そう思うと随分前のことに思えないだろうか。 

 1年なんてあっという間。それは年度が4月始まりだということによる錯覚に過ぎない。騙されないように気をつけて頂きたい。騙されたところで特に不利益はないし、実際歳を重ねるごとに一年は短くなっているのだが。それを言ったら元も子もないので黙っておく。

 こんなどうしようもないブログを書いていたら、もう日付が変わりそうである。1日なんてあっという間だ。

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