パブロフのコアラ

日常

佐川急便のお兄さんが謎の長方体を持ってきた。

 テトリスの細長い棒のようなその箱を、おもむろにドスンッと置いて帰っていく。でかい。おそるおそる開封すると、丸められた特大のヨガマットが顔を出す。いや。ヨガマットではない。マットレスだ。ベッド用のマットレスが「これでもか!」という程に圧縮され、「まいったか!」という程にぐるぐる巻きにされている。

 圧縮されたマットレスがなんだか苦しそうに見えて、慌てて袋を破る。マットレスが深く息を吸うように、みるみるうちに膨らんでいく。まずい。段ボールが爆発する。箱から出してから袋を破るべきだった。このままではキメラアントの女王のお腹を破って王が出てきた時の、あの感じになってしまう。あの感じに。

 箱から出ると、さらにムクムクと大きくなる。このままでは部屋がマットレスで埋め尽くされるのではないかとも思ったが、「ああ、まぁこれくらいか」というサイズで落ち着く。

 コアラマットレスが到着した。嬉しい。待望のコアラマットレスだ。注文したのが一昨日なので、待望というのは大袈裟だが、ついに届いたのだ。嬉しい。

 コアラマットレスとはなんぞやという方は、昨日のブログを読んで欲しい。と思ったが、特にきちんとした説明はないので、普通に検索してみて欲しい。オーストラリアで最も売れている、快眠で噂のマットレスだ。

 嬉しい。マットレスが届いた。最高の寝心地でぐっすり眠れるらしい。よだれの代わりに眠気がくる。寝たい、早く寝たい。ブログを書いている場合ではない。早くあのフカフカなマットレスで横になりたい。

 私はちょっとしたことで不眠になるタイプの人間である。快眠マットレスは救世主だ。マットレスを眺めているだけでもう眠い。すごい力だ(個人の感想)。

 コアラマットレスを買うと、マットレスの下にペチャンコになったコアラのぬいぐるみがついてくる。かわいい。眠い。眠い?おかしい。ぬいぐるみを見ても眠い。マットレスに対する無条件反応であった眠気が、コアラという条件刺激に対する条件反応として学習づけられたのだ。パブロフのコアラだ。眠たいのだから何を書いても良いと思っている。

 今日はもう寝ることにする。マットレスの感想は明日のブログで書くかもしれない。コアラマットレスの話で3日分も使って良いのだろうか。ちなみに案件記事ではない。誰よりも熱意を込めて魅力を伝えるので、むしろ案件が欲しい。眠い。

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