ハッピーハロウィーン!
明日はいよいよハロウィーンだ。コロナもようやく一段落した。今年こそ、思いっきりハローをウィーンしたい。しかし、テンションが上がってきたところで、ふと我に帰る。ハロウィーンとは、一体何をどうするイベントだろうか。曖昧模糊としているし、義務教育でも習っていない。しかし、これだけ流行っているのだ、何か人々の心を惹きつけるものがあるはずだ。
私の小さい頃のハロウィーンは、仮装をした子どもたちが「トリックorトリート」と大人にお菓子をせびるイベントであったと記憶している。海外の文化という印象が強く、その影は薄かった。その後、メキメキと頭角を表し、今では仮装して皆で集まるという、バレンタインやクリスマスと肩を並べるような一大イベントとなった。
日本でこれだけ流行っているのは何故だろうか。広告代理店の戦略か、お菓子会社の陰謀か。火付け役は何かわからないが、流行が維持されているからには、日本人の何かにフィットしているのだと思う。
そもそもこうしたイベントは、神様のためや先祖の霊のためと言われたりするが、本質的には現代に生きる人と人とが繋がるためのものだと思う。ハロウィーンの場合は、仮装をすることで日常とは異なる自分になり、人と繋がる。その辺りが日本人の他者との距離感にマッチしているのかもしれない。
また、毎年この時期にになると街がハロウィーンに染まる。カボチャやおばけなどのハロウィーンのモチーフが街で暴れ出す。これは楽しい。なんとも言えない一体感がある。
もしかしたらイベントの内容はあまり関係ないのかもしれない。一体感を感じることができ、人と繋がることができる。このこと自体がイベントを流行らせていると考えられる。文化祭や修学旅行などの学校行事もそうだ。一体感と人との繋がり、だ。
ハロウィーンをそうした視点で捉え直すと、楽しみ方が見えてくる。ハロウィーンに染まった街を歩くこと、それを基に人とコミュニケーションをとること。そのこと自体がハロウィーンの楽しみなのかもしれない。そうだとしたら私はもう十分にハロウィーンを楽しんだとも言える。明日は文化祭の当日のように、ハロウィーンが終わってしまうことを寂しく思い、それでも楽しかったなぁと振り返られるような、そんな日曜日にしたい。
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