ダイニングメッセージ

日常

ダイニングテーブルを買った。

 日本人の血が流れているからか、ずっと座卓で生活を営んできた。ご飯を食べるのも座卓、本を読むのも座卓、ブログを書くのも座卓。どうもこれでは腰が痛い。椅子が必要だと思い立つ。

 とはいえ先に座卓があるので、座卓に合わせた椅子を買うことになる。座卓に合わせた椅子。座卓に合わせた椅子ってなんだ。椅子に座らないから座卓だ。それでも腰が痛い。低めの椅子を買おう。そう思って散々悩んだ挙句、ソファーを買った。

 ソファー。実家にもなかったソファー。憧れ家具である。ウキウキしながら座る。気持ちが良い。肘掛けに右手を置き、どしっと体重を背中に預ける。貴族の生活にテンションが上がる。

 ところが、肝心の座卓と高さが合わない。ソファーと座卓の相性は最悪だ。見た目こそ良いものの、高さが合わない。座卓で食事をしようとすると、ソファーは座る所ではなく背もたれと化す。ソファーあるあるだと思う。

 そんなわけで、新居に越したことを機にダイニングテーブルを買った。もちろんダイニングチェアも。長年座卓で生活してきた私には、ダイニングテーブルは革命的だ。椅子に座ってご飯が食べられるのだ。感動する。

 ちょっとはしゃいで足を組むことだってできるし、ぶらぶらさせることも出来る。テーブルのお皿を取るのに腰を大きく曲げなくったって良い。一度ダイニングテーブルを使ったらもう座卓には戻れない。

 と、ここまではしゃいだところで座卓に対しての罪悪感が湧く。たこ焼きパーティーをするときは座卓を使おうと思う。

 

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